【ウェイト版タロットの考察】2番 女教皇 THE HIGH PRIESTESS
こんにちわ〜かなです!「ウェイト版タロットの考察」シリーズ第三弾は!
女子1番の「女教皇(おんなきょうこう)」じゃな!英語だと THE HIGH PRIESTESS(ハイ プリーステス)という。
そういえば「女教皇」自分引きするとよく出るカードなんですよ
ふふふ、それはいい意味で?残念な意味で?
。。。たぶん残念な方。。。(ガクっ)
まあ逆言えば、このカードを極めれば素晴らしい力になるの〜
タロット修行のポイントはそこかも!
2番 女教皇 THE HIGH PRIESTESS
聖職者、司祭を指す「Priest プリースト」の女性形「Priestessプリーステス」は訳せば「高位の女司祭」ですが、男性オンリーのキリスト教会の中では架空の存在ですね!
ウェイト版の「女教皇」はエジプト人が崇拝した女神イシスをモデルにしたようにも見えつつ、キリスト教における聖母マリア的なものも取り入れられています。
うーむ。。。そう考えると「異教・合体」と言うことですね!
そういうところが西洋社会で「タロット」がちょっと怪しい感じと受け取られてきた要因だったのだろうか。。。異教的なw
とはいえ「メリークリスマス!」と言った数日後には神社で初詣でに行ってるくらい宗教的にカオスな日本人にとっては、違和感なく?
異教の女神にしろ、処女懐胎した聖母マリアにしろ「聖なるもの」「精神性」と言うイメージには当てはまっているでしょう。
なので「秘密・神秘・英知」ウェイト先生は、こんなキーワードを当てています。
なんとなく、本心見せない、近寄り難い感じもするカードです。
デザイン
- 人物が正面を向いている
- 青色ローブ(にソーラークロス)+空と海の青い背景
- 膝に書物(トーラー:TORA)
- イシスの冠(太陽円盤+三日月型の牡牛のツノ)
- 足元にも三日月
- 白い柱+黒い柱
- ザクロが描かれた垂れ幕
女教皇は「正面」を向いているのですが、こちらをじっと見据える、見透かすような気分にさせる見つめ方ですね。
「現実」をみていると言うよりは「現実世界」の裏の「見えていない領域」を見通している雰囲気です。
どちらかというと日々のことに思い悩むより、人の一生に対して問うような浮世離れした視点でしょう。
聖母マリア的要素では?と言われる青いローブは「空・海」と言う「青い背景」の前に座っており、さらに「天空の色、崇高なるもの」である「青」を強調しています。
青というのはキリスト教では「聖人」の色とされていて、地上から遠く離れて届かないもの、計り知れない宇宙の神秘と重ねられてきた色です。
「不可視の領域」「精神性」「冷静」「静寂」と結び付けられます。
胸の「十字架」は「ソーラークロス」と言われ「太陽」を表しています。
膝の上には書物か巻物の「トーラー:TORA」を抱いており、これはユダヤの法律書ということで「宇宙についてのあらゆる質問に対する答え」が書かれているとか。
このカードは古代シュメールにエジプト神話、ユダヤ教、キリスト教の複合体が「女教皇」という一体に詰め込まれているので「真理は一つ」と言いたいのだとか。。
白い柱は「ヤキン(Jahkin)」で「神の慈悲」を、黒い柱は「ボアズ(Boas)」で「神の峻厳(しゅんげん)」をあらわす。。。
つまり「優しい神様」と「厳しい神様」です!(笑)
相反する二つの要素のバランスを取り、表裏一体となり、ひとつとなることが「宇宙」
昼と夜がちょうど半分半分になる「春分」と「秋分」は特別な日、最強のエネルギーがわく日として祝うことが多いのも「女教皇」の力を物語ってるのかも。
彼女は頭にも足元にも「三日月」があって、月がシンボルかと思いきや、実は頭の丸いのは「太陽」で胸のマークも「ソーラークロス」と隠れ「太陽」なのです。。
これも「月と太陽」という真反対の要素、二極の存在をうちに秘めてるってことですね。
背後の「ザクロ」があるのは女性そのものや女性器を表すとか。
果実は実りと繁栄、セクシュアリティを象徴します。
「女教皇」は処女性のカードと言われますが、こんなところに「女性性」が隠れてますね!
「宇宙の神秘と真理」を司る、第6感、鋭い洞察力、直感力、を意味します。
「白と黒の柱」に象徴されるような「光と闇」「静と動」「男と女」と言った二つの相反するものバランスが完璧になった時最高のパワーを発揮するというカード。
とはいえ、完全さってなんだか緊張するというか、妥協のない厳しさがありますよね。
触られるのを拒むような、バランスを崩されるのを嫌がるような、がんこで融通の効かない、周りの意見を拒む様なところがあるのかも。
周りと馴染むより、自己完結していそうなところも。
それは、まるで、ほんの少しでも均衡が崩れると、崩壊するのを恐るような。
象徴する星が「月」なんですけど「母」という意味から幼い頃に受けた母親の影響も言われています。
もし小さな頃に、子供らしい感受性を豊かに受け止めてもらえていたら?
安心して、素直な気持ちを出すことができていたら?
大人になっても、繊細な感受性を生かして、人と深くつながり、真剣に向き合うことを恐れないかもしれません。
でも、小さな頃にそのデリケートな感覚で、周りのプレッシャーや緊張感を感じていたら?
自分が求められている役割を演じ、期待に応えようと感情を押し殺し、頑なになってしまうかもしれません。
逆に、ささいな事で気持ちが振り回されることを拒んて、閉じこもってしまうかもしれません。
月は受け止め、受け入れ、育み、増幅してしまう。。それがポジティブでもネガティブでも。
「月」は「満ち欠け」もしますよね。
常に変化する月のように、感情は揺らぎやすく、不安定でもあります。
せっかくの直感も、落ち着かない気持ちでは、曇ってしまい冷静さを失い、偏見に満ちたものになってしまうでしょう。
- 「ゆらぎ」に惑わされず、まずは物事を静観し、短絡的に判断しない
- ささくれた感情を受け入れ、癒し、ケアする
「月」は常に満ち欠け、変化するように「見え」ていますが、実際の姿は変わっていません。
それと同様にあなたがみている「現実」も、あなたの気分によって、変わって見えているだけではないでしょうか?
それに振り回されることなく、真実を見抜く力が、あなたにはあるはず。
もし、それができていないならば、そんな自分を受け入れ、抱きしめ、癒す時です。
周りのストレスや感情、アンバランスさを誰よりも繊細に吸収し、自ら傷ついてしまうあなたこそ、ネガティブに傾いてしまう。
「女教皇」のカードに「太陽」が隠れているのは「陰」のエネルギーが「陽」のエネルギーの飲み込んでしまった時には自分自身を能動的に燃やせ!ってことかも。
人のことにばっかり反応するな、自分の本心を知るんだ!ってこと。
ってことで、女教皇は周りに飲み込まれるな、自分の中心と繋がれ、そこが「宇宙」だ!答えはそこにある!ってカードだと思ってます。
基本の意味
無意識、直感、ひらめき、インスピレーション、重大な鍵、隠された真実
対応する天体
月
女教皇のキーワードは、占星術の「月」のキーワード、処女、妻、母親、老婆、感情、感受性、精神の潜在的、本能的部分
他の意味
直感、感性、知性、安心、満足、期待、聡明、雰囲気 wikiぺディア
真理を見抜く、品行方正、潔癖、深く考え瞑想する、冷静さ、潔癖さ
ネガティブにでると「批判的」「閉鎖的」「情緒不安定」「ささいなことで落ち込む「独断と偏見」「母親の影響が出る」と言うところでしょう。
恋愛のシーンで
遊びの恋じゃない、本当に深いところから思っている真剣な恋。
デリケートで、感受性が強いことから、相手の状況を鋭く見抜いて、思慮深い配慮ができるあなたは相手に的確なアドバイスをしたり、癒したりもできるでしょう。
お互い気持ちはわかっているはずでも、言葉に出せない、表情に出せないだけに、誤解を生む可能性も。
繊細さや完璧さを求める気持ちが強すぎて、相手に批判的になったり、細かいことが気になるかもしれません。
真実を見つめるよりも、主観に偏って独断と偏見でものを見て、相手を見ていないかも?
まずは、ビビらずに、クールぶらずに、自分の殻を破って相手とざっくばらんに本音トークできるくらいになった方が良いですね。
仕事の場面なら?
仕事を占っていて「女教皇」出たら、直感が冴えて、冷静な見方ができる感じですよね。
大人の振る舞い、客観的で、洞察力あるコミュニケーションで一目置かれそう。
控えめで、思いやりのある話し方から相手の信頼感を得ることができそう。
職業のイメージとしては、ヒーラーとか占い師っぽい、じゃなかったらカウンセラーとか。。図書館の司書とかもありかもw
たくさんの人が出入りする、ざわざわした環境ではなく、落ち着いている環境が良さそう。
ネガティブに出ると、ヒステリックになったり、自分本位で偏った見方が目立ち、好き嫌いで仕事をする、コミュ障、引きこもりでニートと言うこともありそうです。
プライベートをひた隠す、ガチガチのいやみなお局様とかw
人生の転機の場合
もし何か人生に変化を起こしたいと思っているときに、このカードを引いたならば、自分の本心を見極めるために、まずは静観してみること。
焦って判断を下すより、まずは様子を見ていることです。
自分でまだ気がついていない真実があるかもしれないので、より落ち着いて本来の洞察力を使うべき。
心が乱れていたり、生活や身体の調子が荒れていては、判断も偏り、頑なになってしまい、直感がブレてしまいます。
迷ってしまう、心が揺れてしまう、そんな時は休息をまず十分にとって。
焦ることはありません!心身のバランスが取れて、心が凪のように落ち着いた時のあなたは真実を見通す力があります。
内側から湧いてくる声に耳を傾ければ、解決策は自ずと見えてきます!
人にアドバイスを求めるより、自分の中に答えを見つけるタイプではありますが、直感が冴えている時は他者との交流にも誠実な真面目さが生かされるでしょう。
まとめ
さまざまな異教の要素が合わさったミステリアスな存在「女教皇」のカード。
神秘のベールに包まれ、眼差しは「宇宙の真理」を見通す。
繊細で控えめなその姿はデリケートな本心を隠すゆえ。
感受性の高さから、周囲の影響を受けて、反応してしまうが故に、容易に自分の本心と直感を見失ってしまいます。
その鋭敏な感覚が曇り、不安定になると、ピリピリとして、閉鎖的になり、自分の考えに閉じこもり、ささいな事で落ち込みがち。
そんな時こそ、
- 状況から少し距離を置いて、冷静に見守る
- 周囲へ意識を向けるだけでなく、自分の内側の声に耳を傾ける
- 受容的に振り回されるだけでなく、自身の光、太陽とつながる
直感って、感受性って、そもそもパンっと答えが見つかっちゃうんだから、カリカリとがんばるよりも、勘が冴えない時はさっさと寝てエネルギー充填して仕切り直してもいいのかも!