【ウェイト版タロットの考察】3番 女帝 THE EMPRESS
こんにちわ〜かなです!「ウェイト版タロットの考察」シリーズ第四弾は!
女子2番の「女帝(じょてい)」じゃ!英語だと THE EMPRESS(エンプレス)という。
私的にはこれこそ「女子!」って感じです♪ 豊かさと温かさと、現実的な地に足ついた感じ。
ふふふ、2番の「女教皇」とは雰囲気が違うかもしれんの〜
どっちかといぅと、読みにくいカードの一つかもしれません!
自分の中に原型や原体験がないと、そう思うのかもしれないが、そういった思い込みを捨てていくのがタロットワークじゃぞ!
そもそも「読みにくい」と断定するのはどうかと思うぞ?全てのカードの要素を人は持っているものだからの!いい機会だから、よく読み込んでおくように!
。。。はい、がんばります。。(うわ。。。宿題ですか!?)
3番 女帝 THE EMPRESS
古いタロット(エステンシ・タロット)では17枚の札の中に入ってなかったと言われる「女帝」のカード。
ウェイト版以前のカードでは月神イシスのイメージは「女教皇」ではなく、むしろ「女帝」だったようで女性神のシンボルである「月」が描かれていたとか。
現在では対応する惑星に「愛とエロス」の象徴、「金星」が当てられており、神秘性な愛から豊穣の愛になった感じですね。
とはいえウェイト版のキーワードでも「実り・行動・月日の長さ・未知なるもの」と、現実的豊かさと、霊的な神秘性を含んでいます。
完全に「現実性」に寄っている「皇帝」と比べて、神秘的イメージなのも、そもそも「子供」という完全に未知なるもの、を生み出す存在だからかも。
デザイン
- 豊かな田園風景
- 果実の模様のドレス
- 右手に錫杖(しゃくじょう)を持っている
- 頭の上に12個の星
- 足元に「金星」マークの入った盾
- 麦畑
- 黄色と赤
「女帝」の最初のイメージは「豊さ」ですね。
なんと言っても「金星」マーク単体だけでも、お金とか愛情とか、豊かさの象徴。
そして「女教皇」では人物の後ろに、垂れ幕としてかかっていた布が「果実の柄」でしたが「女帝」は果実柄のドレスを着ています。
インテリアじゃなくて、本人が服としてきている。。。布単体として「豊穣と女性性」の象徴である「果実柄」を身にまとっているという実用感。
女教皇は女性性の神秘的なところでしたが、女帝は女性としての「機能性」を表してるって感じですね。
古いタロットの時代から「盾」は「女帝」のカードに描かれていたようです。
盾は戦いの道具、武具です。
「金星マークの入った盾」はさながら「愛の戦士」と言った感じ?
セーラービーナスかあ。。。(笑)
「女帝」がいる場所も、のどかな田園風景といったところで、足元には麦畑。
日本だと実りの象徴は「田んぼ」ですけど、西洋だと「麦畑」
収穫の時ですから、もうあくせくと働く必要なく、何不自由なくゆったりと過ごすことができる、といったところ。
クッションに使われている「赤」はイエスキリストの象徴、背景が「黄」なのは「魔術師」もそうですが「太陽の光の恵み、天の光」
この辺りも、恵みを受けているイメージです。
安定して、玉座に座っており「大地の恵み」を表す「女帝」
青っぽい背景の「女教皇」と比べて暖かな色合いが「天より地」ってイメージになりますが、そんな彼女も右手に錫杖を握っており、頭には「12個の星」がきらめく冠。
以前の「女帝」が持っていた錫杖は「球体に十字」のデザイン。
「球体=地上的現実」「十字=霊」を意味します。
このデザインはウェイト版では盾についている「金星のマーク」に受け継がれているのかも。
「12個の星」は12星座を表しているので「宇宙の母」ってことらしいです。
宇宙から力を受けて、現実に、この地上に「何かを生み出す」「豊かさのはじまり」
グレートマザーですね!!
でもこのカード、金星マークがついた盾が象徴するように「戦い」の要素もあり。。「愛」の名の下に奪ったり、コントロールしてしまうかもしれませんね。
生み出し、受け入れ、育て、与える。。。ってのが「母」のイメージですよね。
その反面、過剰に与えれば腐っちゃう。。。
与えられてばかりでは、自ら動くことを忘れてしまう。
恵みも、過剰にあれば、重くなり、動けなくなってしまう。
相手に適切に、その時々にふさわしいように、与えるべきものを与えるというのは、とても難しい技だと思います。
「女帝」のイメージは「豊かさ」と最初に言いましたが、そもそも「豊かさ」ってなんだ???
何があれば「豊か」と言えるのか?
あるひとは「お金」というでしょうし「知識」が豊か「人脈」が豊か、なんて表現もあります。
あとは、いったいどのくらいあれば「豊か」なのでしょうか?
自分で質問して、めちゃくちゃ悩みました(笑)
つまり。。。。結局「ちょうどいいくらい」って感じかなw
「女帝」のキーワードは「豊かさ=満ち足りている」
必要なものはもたらされるし、ありのままで、今のままで幸せー!って感じですね。
そして「何が」「どれくらい」あったら嬉しいのか、幸せなのか、これが人それぞれの「価値観」
それも金星のキーワードの一つですね。
「調和」や「美」というのもありますね。
自分の求めるものが、自分にとって必要な時に、必要なだけ、与えられる。。。そういう風に感じられたら「豊か」な気分になりますね!
ってことで、女帝のカードは、全てはそろっていて、今のまま、ありのままで十分!そのままで良いんだよ♪ってメッセージを伝えたいのかなと!
基本の意味
母性、受容性、許し、物質的な豊かさ、芸術などを楽しむ、美しく着飾る
対応する天体
金星
女帝のキーワードは、占星術の「金星」のキーワードとよく似ています。
他の意味
基本的に「実り」や「受容性」「生み出す」がベースの意味ですね。
私は逆位置を使いませんが、このカードがネガティブにとられると「流される」「怠惰」「過剰」「甘え」「浪費」「虚栄心」と言うところでしょう。
恋愛のシーンで
恋愛占いとかでこのカード出たら、多分一番嬉しいのではないでしょうか。
結婚や妊娠、などの意味もあり現実的にお祝い事ムードの交際になりそうです。
愛情深く、甘え上手、甘えさせ上手となれば、相手が手放したくないのもうなずけますよね!
でも相手に頼りすぎて、自分ばかりもらおうとしたり、相手をコントロールしようとして「尽くす」打算的なのはダメですけどね。
よく「こんなにやってるのに!」って思う時って、無条件じゃなくって「見返り」を求める愛ってやつですから。。。
とはいえ、優しいあなたの心に付け込まれるようなことにも気をつけないといけないですね。
仕事の場面なら?
仕事を占っていて「女帝」出たら、じっくり成果を味わえる、余裕の時を表すのではないでしょうか?
今まで、必死にあくせくやっていたのだとしても、今度こそゆったりと構えて今までの努力の結晶を味わう時です。
おそらくあなたに力を貸してくれる存在もいることでしょう。
チームメイトとじっくりと向き合いお互いの成長を喜びあえるような暖かい環境で働けているのかもしれません。
職業のイメージとしては、女性的センスや、美的感覚、芸術性、5感を生かす仕事、世話をする、慈しむ、育てる職業でしょうか。
もちろん「職業:お母さん」もありですよね。
周りのカードによっては、気力と根気がなく、途中で投げ出してしまったり、表面的で浅はか、無責任だったり、周囲に流されたりと言うこともありそうです。
人生の転機の場合
もし何か人生に変化を起こしたいと思っているときに、このカードを引いたならば、あなたはその転機を迎えるにふさわしい成熟の時を迎えてるということかも。
気負わずにリラックスして、進めばスムーズに物事が進むかも。
ガンガン進むとか、状況をコントロールするというより、花開くようにチャンスがもたらされて、前に進める感じですね。
人からの支援を受けて、頼れる状況もありそうです。
ただ、強欲になったり、ルーズになるのはNG。
きちんとやる、と決めたらやりぬく強さも意識するとベターですね。
まとめ
「愛と豊かさ」を表す「女帝」のカード。
ゆったりと構えていても、全てもたらされる恵みのイメージです。
でも本当に豊かなのは、今の状態で満ち足りる、穏やかな心にあるのかも。
大地にみのる麦は、確かに愛情込めて世話をしなければ育ちません。。。
けれど、麦を成長させる太陽の光も、降り注ぐ天の雨も、そよぐ風も、
わたしたちの努力ではなく、天から与えられているもの。
すでにそこにある素晴らしさ、美しさや、生命力に気がつき、愛しむことが、
本当の豊かさであり、そういった心が更なる豊穣の時を呼び込むのだと思います。
もう、生まれてきちゃったことが奇跡だし、今生かされてることがありがたいよね!
そんな満ち足りた気持ちを表しているのが「女帝」のカードかも。